やわらかく包み込む感触の低反発枕は、高い人気がありますよね!そんな低反発枕、実は宇宙飛行士のために作られたものということはご存知でしたか?この記事では、低反発枕の生誕話や素材、メリット・デメリット、お手入れの仕方、おすすめの枕まで紹介しちゃいますよ。
低反発枕とは?
低反発枕とは、体圧分散性に優れた枕のことをいいます。手のひらを当てるとゆっくりと沈み、手を離してもゆっくりともとの形に戻る枕がありますよね。あれがまさに低反発枕です。CMや店頭で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
今では一般的な枕となりましたが、もともと、低反発枕の素材は宇宙飛行士のために作られたものでした。宇宙船を打ち上げるときには、とてつもないGが体にかかります。その負荷を軽減する目的と宇宙船でも快適に過ごせるようにと考えて開発されたのが低反発素材です。
低反発枕の素材
低反発枕の代表的な素材は、低反発ウレタンとマイクロビーズです。低反発ウレタンは、別名“低反発弾性フォーム”といい、弾性が低く粘性が高いという特徴があります。弾性が低いと、跳ね返す力が弱くなり、粘性が高いと、乗せたものを包み込むようになります。
この力を利用して包み込むような感触を再現しています。マイクロビーズは極小ビーズといわれることもあるビーズ素材の枕です。細かなビーズが体圧を分散してくれますので、包み込むようにフィットする感覚を味わえます。
低反発枕のメリット
低反発枕はとてもやわらかい素材でできています。そのため、体重をゆっくりと分散してくれるメリットがあります。頭を乗せた瞬間から、重力を忘れたように包み込んでくれる低反発枕はとても癒やされるものです。
硬い枕やベッドを使っているけど、最近どうも硬さが気になる……という方はぜひ一度使ってみてほしいアイテムです。低反発枕は、なめらかな素材で、継ぎ目がないものも多いので、肌触りがよいという特徴もあります。肌が弱い方や、手触りにこだわる方は低反発枕を選ぶといいでしょう。
また、低反発枕は、どのような寝姿勢でも大丈夫というメリットもあります。乗せたものの形に合わせて形状を変える特徴が低反発枕にはあるからです。
枕を選ぶときのポイント
低反発枕であれ、高反発枕であれ、共通して選ぶポイントがあります。それは、首の隙間を埋めるものを選ぶことです。人の首はゆるいS字カーブを描いており、寝ているときもこの形を維持することが大切といわれています。
あおむけで寝ているときは頭と肩の隙間が小さいですが、横向きに寝ると頭と肩の隙間が大きくなります。 ですので、普段あおむけで寝ている人は低い枕を、横向きで寝ている人は高い枕を選んだほうがいいとされているのです。また、人は寝ている時に寝返りを打ちます。
普段の寝姿勢に合わせて枕を買っても、寝返りを打つ間に思っていない高さになってしまうことがあります。低反発枕は、形を変える特徴がありますので、どのような寝姿勢になっても大丈夫になっているのです。
低反発枕のデメリット
とても魅力的な低反発枕ですが、デメリットもあります。
寝返りが打ちづらい
低反発枕はやわらかく、沈むように頭を包み込むので、寝返りが打ちづらくなるという特徴があります。寝返りが思うように打てないと血行不良につながることも。
洗濯に適さない素材が多い
洗濯に弱い素材が多く、洗濯してしまったらスカスカのスポンジのようになってしまったという方もいらっしゃいます。気軽に洗濯することができないため、匂いや汚れには気をつける必要があります。
通気性が悪い
低反発枕の素材は通気性が悪いものがあります。そのため、夏など暑い時期では蒸れが気になるときがあるかも知れません。そんなときは、綿素材の枕カバーなど爽やかな素材の枕カバーを選んでつけるといいでしょう。
低反発枕のお手入れ方法
低反発枕は、先述の通り、洗うことができないものが多いです。そのため、普段から枕カバーをつけて使うようにしましょう。
また、特殊な素材を使われているため日光に弱いものが多いです。日干ししておくと変質してしまい本来の働きができなくなってしまうことがありますので、注意するようにしましょう。
おすすめの低反発枕
テンピュール
テンピュールの低反発枕は、低反発枕の元祖です。さきほどお話した宇宙で生まれた低反発が、このテンピュール。長年の歴史と技術で世界中に愛されています。
トゥルースリーパー
低反発マットレスといえば、トゥルースリーパーがよく知られています。枕も低反発素材で作られたものがあり、こちらも高い人気を誇っています。 トゥルースリーパーの低反発は、体圧分散力に優れているのが特徴です。お手入れしやすいようにカバーも付いていますよ。
低反発枕のまとめ
- 低反発枕は宇宙飛行士のためにうまれた体圧分散に優れた枕
- 低反発枕はやわらかい枕が好きな人におすすめ
- 低反発枕はどんな寝姿勢でもフィットする
- 低反発枕は寝返りが打ちづらくなることも